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-きたのひと新聞-

ニュースを読んで 医療的ケア児とその家族を支援しよう

医療的ケア児って?

 医療の発達により、人工呼吸器を使用したり、たんの吸引といった医療的ケアが日常的に必要な子ども「医療的ケア児」が増えています。

 医療的なケアは、医師、看護師といった医療従事者か家族しか行うことができないため、ふだん、ご両親はケアができるように子どもに付き添っていないとなりません。

 現在は、看護師さんが訪問する訪問看護や短期入所に預かってもらうことで、両親はつかの間の自分の時間を確保しています。

 しかし、訪問看護は、週3回、1回1時間程度しか利用できず、医療的ケア児を受け入れる短期入所施設は限られます。

 そのため、両親は、いつもケアにおわれて、十分な睡眠がとれず、仕事を続けることが困難な状況に陥ることも多くあります。

これからの支援

 そのため、訪問看護が使える回数や時間数を増やしたり、短期入所で預かれるように施設を拡充する必要があります。
 札幌市では、訪問看護の独自の制度を立ち上げ、より多く使えるようにするようです。短期入所施設についても、補助を行い、受け入れ枠の拡充も合わせて行うそうです。
 こういった動きをどんどんと進めていってほしいです。
 さらに、インクルーシブの考え方で保育園や幼稚園で受け入れできるようにしていくことも必要でしょう。
 これからも、医療的ケア児は増えていきます。
 医療的ケア児であっても、健常児であっても分け隔てなく育つ社会となるために、受け入れできる場所が普通に存在するようになってほしい。
 そして、医療機関の集積している札幌市であれば、近隣の市町村に住む子どもたちを受け入れる余力も多いと思うので、自分のマチだけでなく、近隣の市町村にも目を向けてもらいたいです。

(参考)

www.hokkaido-np.co.jp