kita-no-hito-shimbun

-きたのひと新聞-

ニュースを読んで お金にまつわる疑惑 政治もメディアも…

政治資金の疑惑

自民党派閥の政治資金パーティーを巡る問題で、最大派閥「清和政策研究会(安倍派)」の所属議員側の政治資金収支報告書の不記載額が直近5年間で最大約5千万円に上ることが8日、関係者への取材で分かった。派閥からのパーティー収入の還流分を計上していなかったとみられる。安倍派では不適切な会計処理が常態化していた疑いがある。

安倍派還流議員、最大5千万円不記載か パーティー収入 - 日本経済新聞

不適切な会計処理って…

 不適切な会計処理とツラっと書いていますが、会計処理の不正は、ただ単に会計の帳簿のつけ間違い、ミスですと軽く済まされる問題ではありません。

 企業であれば、株主に対する裏切り、銀行に対する不正融資、税務署に対する脱税行為そのものです。

 そうならないように企業は、第三者である監査法人による監査を受けたり、税理士に税務を委託して、キッチリと間違いがないようにしています。

 そして、今回はただ帳簿のつけ間違いではなく、そこで作り出された裏金をどうしたのか、という解明すべきところがあります。

 しかし、立憲民主党でも、キックバックはあったらしく、追及もキックバックはOK、記載の間違いだけが問題だ、としていまいち迫力がありません。

立憲民主党枝野幸男前代表は8日の衆院予算委員会の集中審議で、自民党派閥パーティー券をめぐる裏金問題に関して「キックバック(還流)を否定するわけではない。われわれもかつての政党では、そうしたパーティーはあったし、褒められたことかどうかは別として違法ではない」と述べた。

立憲民主党・枝野氏「われわれもかつての政党ではキックバックあった。問題は不実記載だ」 - 産経ニュース

 そしてメディアに至っては、自分自身にお金に関する不正がボロボロあって、あまり信頼できません…

メディアでもお金に関する不正が…

読売テレビ

読売テレビ大阪市)は28日、制作局の40代の男性管理職が番組制作会社を通じ、飲食代金など計約1383万円を読売テレビに不正請求していたことが判明、同日付で懲戒解雇したと発表した。男性は事実関係を認め、全額弁済する意思を示しているという。

発表によると、男性は関西ローカルの音楽番組「カミオト夜」を担当。2020年4月から23年6月までの間、「追加演出費」や「追加撮影費」の名目で制作会社を通じて同局に不正請求を繰り返し、飲食などに使った約877万円を制作会社から受け取っていた。

読売テレビ社員を懲戒解雇 1383万円不正請求 - 日本経済新聞

話題のキックバックってやつですね。

24時間テレビの寄付金などを着服…日本海テレビの幹部

日本テレビ系の日本海テレビジョン放送鳥取市)は28日に記者会見を開き、経営戦略局長の男性(53)が2014年以降、チャリティー番組「24時間テレビ」の寄付金など計約1118万円を着服していたと発表した。同社は27日付で男性を懲戒解雇した。

会見に出席した同社の田口晃也代表取締役会長は「悪質で言語道断。公共性の高い会社にもかかわらず不正を長年見落としてきた経営トップの責任は重大だ」とし、12月中旬に辞任する見通しを示した。

同社によると、内訳は24時間テレビの寄付金264万6020円と会社の売上金などの資金853万6555円。今月9日に元局長が会社に申告し、同社が社内調査をした結果、寄付金の着服などが発覚した。

日本海テレビ幹部が着服 「24時間テレビ」寄付金、解雇 - 日本経済新聞

10年間にわたって行われていたようですが、寄付金を着服できる心の太さがヤバいし、気づかないでいた会社のお金に関する意識の低さもかなりダメです。

NHK

 

NHKは2日、私的な飲食に使った費用を取材と称して不正に経費請求したとして、報道局の30代の記者を9日付で懲戒免職処分にすると発表した。外部の弁護士の協力を得て調査した結果、少なくとも2020年7月〜23年5月にかけて12件で計約34万円の不正な経費計上があったと認定した。このほかにも同様の事案がないか調査を進めるとしている。

NHKによると、本人から退職の意向があったことを受け、現時点で認定された事実に基づいて処分を出したという。懲戒免職が決まった記者は、知人や同僚との私的な会食の費用を取材経費として請求していた。不正に請求した経費については全額弁済を求めていく。 

NHK、報道局30代記者を懲戒免職 経費の不正請求で - 日本経済新聞

 

それだけじゃありません

 上にあげた例はここ1か月ほどでニュースとなったものです。

 記事を書くために記者、不正請求、といったキーワードで検索しましたが、過去も含めれば、書ききれないほどの事案があることがわかりました。

 今まさに政治資金の不正をただそうと様々な記事を書いているメディアのお金に関する感覚がちゃんとしているのか、疑問です…。

それでも、政治家もメディアもひとりひとりが選んだ結果

 政治家もメディアも、有権者や視聴者、購読者に選ばれるからこそ、選挙に当選したり、経営が継続できているものです。

 さまざまな不正のニュースに触れたとき、それを忘れずに次の選挙のときにどうするか考える、惰性で取っていた新聞をどうしようか考えるといった行動に結びつけることが必要なんでしょうね。