今年5月と8月にも打ち上げを試みたが、エンジンの問題などで失敗していた。
北朝鮮への国連決議はロシアも賛成して成立した。ロシアのウクライナへの侵攻は国連憲章を踏みにじる蛮行であり、北朝鮮への技術供与が事実であれば、世界秩序の安定を図らねばならない安保理常任理事国として、ロシアは無責任極まりない。
平和を脅かす国同士が連携しても国際社会の理解は得られない。これ以上、地域の緊張を高める暴挙を続けてはならない。直ちに関係国と対話に応じるべきだ。
発射に伴い、日本政府は全国瞬時警報システム(Jアラート)を発令したが、国民自身が危機感をもって対応したとは言い難い。
それに対し、発射を受けて韓国は、緊張緩和を図るため18年に締結した南北軍事合意の効力を一部停止した。
関係国が対話を求める間に着々と軍事能力を高め、威圧的な発言を繰り返す北朝鮮に対し、米韓は大規模な合同軍事演習を継続的に実施している。
日本も単に対話を求めるだけでなく、自らの国は自らで守る気概と能力を持ち、北朝鮮が対話に応じなかったとしても対応できる態勢を整える必要がある。
加えて日米韓の3カ国の協力は重要だ。安全保障情勢を安定させる必要がある。
(参考)