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-きたのひと新聞-

社説を読んで マイナ保険証すみやかに導入を!

マイナカードが保険証に

政府はマイナンバーの相次ぐトラブルを受けた総点検結果を取りまとめ、岸田文雄首相は、来年秋に予定通り紙の健康保険証を廃止すると表明しました。

マイナンバーで見えてきたもの

マイナンバーの紐づけ誤りは、住民登録と保険証や年金、福祉サービスのシステムが連携されていないことによって生じたものが大半です。
逆に言うと、マイナンバーを付与して、システムを横断的にチェックしたこそ誤りが分かったものです。
これまで横断的にデータを共有できなかったことで、なりすましを把握することができず、福祉サービスを使う時には、本人確認書類などの提出が必要といった煩雑さを招いていました。
スマホでなんでもできる時代に、これではあまりに非効率です。

マイナンバーの保険証化

来年秋をめどに紙の保険証は廃止し、マイナカードを使ったマイナ保険証に一本化が行われます。しかし、政府は、廃止後も最長1年間は現行の紙の保険証も利用でき、マイナ保険証のない人には資格確認書を発行するようです。
しかし、制度を複雑にすれば、行政事務がさらに膨らみ、混乱に拍車が掛かります。マイナカードの保有率は70%を超えていることから、紙の保険証や資格確認書といったレガシーに固執することなく、すみやかにマイナ保険証への移行を促すべきです。
残り1年弱の準備期間で廃止手続きを進めれば、新たな混乱が起きるのは目に見えている、不安が解消されたか疑問だ、といった抽象的な文言による批判が一部からあがっていますが、行政にいつまでも手入力や非効率を強いるのは、お門違いです。
政府は真摯に説明し、すみやかにマイナ保険証の導入を進めるべきです。

(参考)

www.hokkaido-np.co.jp