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-きたのひと新聞-

化石賞から二酸化炭素の排出や原発を考えてみる

化石賞をもらった日本

COP28で日本が化石賞をもらったのをきっかけにちょっと調べてみました。

というのも、化石賞を表彰しているのは、ある1つのNGO団体で、しかも、客観的な事実に基づかず、批判しても反論も抑圧もしてこないからという理由で日本を選んでいるらしいことが明らかになったからです。

 

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ファクトを見てみましょう

公式の統計から、世界の二酸化炭素排出量に占める主要国の排出割合と
各国の一人当たりの排出量の比較(2020年)を調べてみたのが下の表です。

国名 国別排出量比* 一人当たり排出量*
中国 32.1 7.2
アメリ 13.6 12.8
インド 6.6 1.5
ロシア 4.9 10.8
日本 3.2 7.9
ドイツ 1.9 7.1
韓国 1.7 10.5
アフリカ合計 3.6 0.89
出典) EDMC/エネルギー・経済統計要覧2023年版

中国は世界最大の二酸化炭素排出量を誇ります。そしてアメリカがその次となっています。

一人当たりでみると、アメリカがトップで、ロシアがその次に来ています。

この事実をどう評価しますか?

GDPで1位のアメリカ、2位の中国が二酸化炭素排出量の1位2位というのは自然でしょう。

そして、GDP第3位の日本が排出量では、中国の1/10、アメリカの1/4で、国別で5位になっていることは、どう考えればいいでしょうか。

それは、日本が排出量の低減に率先して努めているからでしょう。

同じGDPを生み出すにしても、排出量が極めて少ないからこそです。

そんな日本に化石賞を贈って悦に入っているNGOは世界の役に立っているとは思えません。

そのNGOがやるべきなのは、日本の10倍の二酸化炭素を出している中国、4倍の二酸化炭素を出しているアメリカに改善を求めるべきです。

日本がすべきこと

そして、この表でお話ししたいことのもう一つは、このデータは2020年のものであることです。

日本の大半の原発が止まって、火力発電を動かしている日本がこの順位ということです。原発を動かすことで、排出量はさらに下げることができます。

ある新聞の社説では、COP28での原発の発電能力を3倍にする目標を批判していましたが、石炭や石油に依存している電源構成を修正するだけで、二酸化炭素の排出量は劇的に減らせるでしょう。

そしてそれは、エネルギー高騰による電気料金の高騰も抑えられることにつながります。

北海道では泊原発が止まって以降、2割の値上げが2度ありました。そして、全道でのブラックアウトも経験しました。

すみやかに原発の安全性を確認して、電気料金の4割引き下げと安定供給を実現してもらいたいです。

 

(参考)

www.hokkaido-np.co.jp