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-きたのひと新聞-

マックの値上げ

マックがいろいろと値上げしています

マクドナルドが大好きで、一歩間違うと毎日でもマック通いしかねないほどマックが好きなので、月に1度だけ行っていいルールを自分に課しています。

それだけにマックのニュースは気になります。

以前は100円バーガーとか平日昼間はさらに安く、という低価格路線を進んできたマックですが、最近は、地域別価格を導入したり、値上げしたりと価格戦略を切り替えてきています。

気になる記事が出ていました

先週、現代ビジネスにマックの客離れ、という記事が出ていました。

止まらぬ、マクドナルドの客離れ…「値上げ」のウラにある真意(A4studio) | 現代ビジネス | 講談社(1/2)

客離れ、というちょっと衝撃的なタイトルで、ぱっと見、マックは経営が大丈夫か?という印象を感じてしまいますが、経営的には、客単価×客数で得られる収入と客数が減ったことでの費用面への影響、例えば、食材費やアルバイトの人件費の減少、といった面を合わせてみてみる必要があります。

記事を読んでみると、

値段は上がったものの、商品のクオリティは以前と変わっていないんです。味は元のままなのに値段だけが上がっている状況

恒常メニューのクーポンが減ってきていますね。…消費者の感覚からすればお得度が下がってきている印象

客数を減らしてでも一人あたりの単価を伸ばして、業績を伸ばす戦略に向けて動いている

ということで、客離れにつながっていると分析しています。

さらに、

客数は減っているものの売上高はむしろ増えています

ということで、客数減が売り上げ面にはつながっていないということです。

客数減=経営悪化 ではない

現代ビジネスでの、「客離れ」は客数が減ったという事実には基づいていますが、経営の悪化にはつながっていないようです。

事実、2023年12月期 第3四半期決算短信を見てみると、前期と比較して売上高+8.7%、営業利益+19.3%、経常利益+20.6%と増収増益を果たしています。

そういう意味で、現代ビジネスがこの記事を出す意義はどこにあるのかなと考えてしまいました。

この記事から読み取ること

このマックの記事を読んでわかったことは、値上げをしたら、客数は減ったけど、全体の売り上げは増えて、利益も増えた、ということです。

ということは企業全体として、この値上げはよかったということです。

アルバイトで働く人にしても、常に行列ができる中で働くよりも、すこしゆとりをもってお客さんに応対できるのは職場としてもよいでしょう。

そういう意味で、値上げはダメ、客数減はダメ、という単純な視点を切り替えてみることの大事さを教えてくれているのかもしれません。

とはいえ個人的には…

マックには株主優待券があり、半年で6枚での優待券を贈ってきてくれます。つまり、株主であれば、値上げは影響はありませんが、2023年12月末から継続保有期間が条件に付けられることになるため、要注意です。

期中に全部売却して、権利確定前に買戻ししても、株主番号が変わってしまって保有期間がゼロカウントになってしまう可能性があるので、要注意です。

 

(参考)

gendai.media