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-きたのひと新聞-

能登半島地震 自衛隊の派遣は遅かったのか、小出しだったのか

能登半島地震が起きて10日

元旦に発生した能登半島地震に対する自衛隊の派遣をめぐり、一部の野党から「初動が遅い」「逐次投入」といった批判が出ています。

現地に投入した隊員は、1月9日時点で6,300人となっていますが、熊本地震胆振東部地震では3~4日目で2万人を超えていたことを踏まえると、数字としては少数となっているのは事実です。

これに対して、木原稔防衛相は「道路の復旧状況も見ながら人数を増やした。」と説明しています。

新聞各社はどう書いているか

このことに対して、毎日新聞東京新聞の記事を見つけたので、紹介します。

毎日新聞は、

自衛隊派遣、増員が容易でない背景 能登半島地震と熊本地震の差 | 毎日新聞

能登半島日本海側最大の半島で、金沢市から半島先端までは陸路で約140キロに及ぶ。険しい海岸線も多く、山地がほとんどを占め、小さな集落が山あいに点在している。

被害が激しい半島先端に向かうにつれて道路網が寸断されており、石川県によると6日午前6時現在で、半島中央の七尾市から北部に向かう道路は1本しか確保されていない。

という能登半島の地理的特性を書いたうえで、

陸の孤島と言われている半島での未曽有の震災。一番起きてほしくない場所で起こった」

という自衛隊幹部の声を紹介しています。

 

東京新聞は、

自衛隊派遣、なぜ小出し?熊本地震時の5分の1 対応できない救助要請たくさんあったのに…首相の説明は:東京新聞 TOKYO Web

立憲民主党泉健太代表は5日、記者団に「自衛隊が逐次投入になっており、あまりに遅く小規模だ」と批判。別の立民幹部も「物資が届かず、被害の全容が明らかにならないのは、自衛隊員が足りない影響だ」と指摘する。

毎日新聞が触れた地理的な要件を無視したような立憲民主党の批判の声を記事にしています。

そして、記事を

被害が甚大な石川県珠洲市では、4日時点で救助要請の20〜30件が未対応で、輪島市でも生き埋めの救助要請が40〜50件ある。初動対応として自衛隊の派遣規模が適切だったかどうかが国会での論点となりそうだ。(川田篤志

と締めています。

品性が記事にも表れますね

能登半島という地理的に困難な特性を無視して、人数の多寡だけで批判する立憲民主党はいかがなものかと思いますが、与党を批判することを生業とする野党ですから、それはある意味仕方がありません。

でも、震災間もなくまだ現地で救助を待つ人、避難所で不便な生活に耐えている人がいるにも関わらず、東京新聞の記者の視野には、その人たちは入っていなくて、国会で野党の追及をワクワクしている感じがして、ヘドが出ます。

川田篤志さんという記者がどういう人か知りませんが、品性の低さがとても残念です。

政治家は選挙で変えられるけど、新聞記者はどうしたら…

裏金問題の自民党、批判だけしかできない立憲民主党、身を切ると言って無駄遣いには厳しそうなのに万博にはろくな説明をしない維新、などなど、政治の世界では、まっとうな政党を見つけるのは困難ですが、それでも、選挙という手段で、ダメな政治家たちの中から、それでもマシな政治家を選ぶことはできます。

でも、一民間企業の社員である新聞記者はどんなにひどい人であっても、一市民が変えることはできません…

どうしたらいいんでしょうか。

たかが一個人のブログでは無力かもしれませんが、そういう第4の権力というメディアを少しでもよくできたら、というのが自分がこの記事を書く理由なのかもしれません。

 

(参考)

mainichi.jp

www.tokyo-np.co.jp