日本の原子力発電
現在、日本にある原子力発電所のうち、運転しているのは、関西電力の大飯原子力発電所と高浜原子力発電所、四国電力の伊方原子力発電所、九州電力の玄海原子力発電所と川内原子力発電所のみで、北海道電力、東北電力、東京電力、北陸電力、東海電力、中国電力の原子力発電所は稼働していません。
稼働可能な発電炉は33基ありますが、再稼働しているものは12基となっています。
残りは新規制に適合しているかの審査の準備をしていたり、審査を受けていたり、審査を受けて合格し、地元同意を得るプロセスを経ていたり、といった状態にあります。
原発が止まって電気料金はどうなったか
原発の再稼働が進まない中、エネルギー価格の高騰や円安によって、電気料金の値上げが続いています。
地元の北海道電力を例にとると、平成25~26年の値上げで2割、今年の値上げでさらに2割の値上げが行われています。
そしてそれに加えて、燃料費の高騰に合わせて調整額が上がり、再生エネルギーの増加に合わせて再エネ賦課金も上がっています。
日本全体で原発が稼働しないことで、エネルギーの輸入が増えることで、世界的な需給がひっ迫して、価格が高騰し、自分で自分の首を絞めているような状況です。
しかも、発電規模は大きくなっても、需要に応じた発電ができない太陽光発電や風力発電のための再エネ賦課金に至っては、なんの罰金でしょうか…。
原発が動いていたら…
今年は電力各社で値上げを行っていましたが、原発の動いている関西電力、九州電力では値上げを行っていません。
電力会社のコストに深い知識はありませんが、これが、原子力発電のコスト優位性を示しているのではないかと思っています。
北海道でも泊原発が動いていれば、今年の2割の値上げはなかったのではないかと思います。
はやく原発再稼働を
原発はコストの優位性、二酸化炭素の排出が少ない、エネルギー価格に左右されないという面から、安全性の確認できたものから速やかに再稼働すべきです。
審査が遅々として進まないのは、北海道電力の能力不足という面も大きいようですが、速やかに再稼働して、値下げにつなげてほしいです。
日本がエネルギーの輸入を減らせば、国際的な需給も緩和し、価格は下がるでしょう。
そうすれば、こっそりとエネルギーを輸出して戦費を賄っているロシアにも打撃を与えられると思います
(参考)