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-きたのひと新聞-

政治とお金の問題

自民党のパーティー券に関する政治資金規正法違反の疑いで年末から事情聴取などが行われていましたが、自民党安倍派の池田衆議院議員が逮捕されました。

安倍派の裏金は6億円近くに上し、派閥ぐるみでの不正な経理処理を行っていた疑いが強く、松野前官房長官といった派閥幹部、政権中枢の関与も疑われています。

池田議員は安倍派の中でも特に高額のキックバックを得ていたとされ、それが逮捕につながったといわれています。

裏金問題

パーティー券のキックバックについては、安倍派だけでなく、二階派、岸田派にも広がり、二階派の二階元幹事長も事情聴取を受けています。

岸田首相は4日の年頭記者会見で「私自身が党の先頭に立ち、国民の信頼回復に取り組む」と強調し、自民党内に政治刷新本部を発足させると表明しました。

しかし、政治家が政治刷新するというのは、泥棒が取り締まる警察のルールを作るようなもので、厳しい制度を作ることは期待できません。

リクルート事件を踏まえた1990年代の政治改革で、企業団体献金を禁止して、その代わりに政党助成金制度を作ったにも関わらず、それを実質的に骨抜きにするようなパーティー券のキックバックは許されるものではありません。

企業からの献金汚職につながりかねないから廃止し、その代わりに税金から助成金を出すことにしたのに、企業に買わせたパーティー券から議員にキックバックするのであれば、焼け太りです。

それでも岸田さんに期待する

岸田首相が、国民の信頼回復に取り組むために自民党内に政治刷新本部を発足させると表明しましたが、もはや支持率も地に落ち、自らの派閥にも裏金疑惑が迫る中、センスのない岸田さんは、自民党内の意見を全く聞かずに政治改革を行う可能性に期待しています。

聴く力と言いながら、それがどこに生かされているかがわからない今、聴く力というよりも聞いたふりをするチカラをもって、自ら大ナタを振るってくれる岸田さんに期待しています。

それはある意味、自民党をぶっ壊す!といった小泉首相は、自民党内では変人と呼ばれましたが、国民の高い支持を得て、自らの主張する郵政改革をやり遂げました。

小泉首相の頑固さに匹敵する、空気を読むセンスのない岸田首相でなければ、断固とした政治改革はできません。

これからの岸田首相の豹変ぶりに期待したいところです。

 

(参考)

www.hokkaido-np.co.jp