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-きたのひと新聞-

株式市場の上昇が目立つ!新年からバブル後の高値更新

年明けから株式市場の上昇が目立ちます

年始から株式市場の上昇が続き、15日の日経平均は前日比で324円高の35,901円と続伸し、バブル後の高値を連日で更新しています。

今年からの新NISA導入に伴う個人投資家や海外投資家の活発な買いによるものと言われていますが、取引時間中には36,000円を一時上回る場面もあり、投資家の買い意欲は継続しているようです。

比較的連動しやすいアメリカのダウ工業株30種平均が先週末は下落していたことを踏まえると、日本市場の力強さは異例な感じがします。

経営環境はどうだろうか

市場環境を見てみると、もちろん盤石とは言えません。アメリカの景気は減速感を見せ始め、利上げを見送り、今年中の利下げを視野に入れ始めました。

ロシアのウクライナ侵攻はいまだに終わりが見えず、イスラエルハマスへの攻撃も依然として続いています。

日銀は堅調な企業業績を背景に金融の引き締め、マイナス金利の解除を伺い始めました。

どこかで歯車がずれると、一気に楽観的だった市場も大崩れを打つ可能性があります。

そうなれば、新NISA導入に伴って参入してきた個人投資家の狼狽売りを招き、必要以上の調整局面も訪れる可能性もあります。

それではどうすべきか

株価が安定的に上昇するためには、それに見合った企業収益の上昇が欠かせません。株価が上昇しても、配当の額が変わらなければ、株価上昇とともに利回りが低下してしまうからです。

そのため、企業には手元資本を活用して、成長につなげる施策展開が求められます。

物価高で傷んでいる働き手への賃上げも欠かせません。

株式市場の好況、さらなる企業の経営改善、働き手の賃上げがそろったとき、失われた30年は過去のものとなるでしょう。

一市民の弱小株主としては、これからも安定的に株価が上がって、配当も上がってくれればいうことありません。